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「FL5シビックタイプRはタービン交換で大化けする!」悶絶級のパンチ力を秘めた合法420馬力仕様に迫る

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シーン問わずに痛快かつ快適!

パンチ溢れる420馬力のリーガルチューンド

ストリートからサーキットまで走るステージ問わずに楽しめるリーガルチューンをコンセプトに掲げ、FL5型シビックタイプRのチューニングに取り組んでいる“ジェイズレーシング”。歴代シビックで、その技術をいかんなく発揮してきたホンダ車チューニングの名門だ。

パワーチューニングが難しとされるK20Cエンジンだが、ジェイズレーシングは先代モデルで培ったノウハウを活かし切ることで、“安全に速く走れる”ファーストステップのブーストアップ仕様を早い段階で完成させていた。

そこからのステップアップとなるのが、今回紹介するハイパータービンキット(74万8000円)を軸にしたターボチューニングだ。

というのも、FL5の純正タービンは先代のFK8型よりも小さく、低回転域では鋭いピックアップを発揮するが、5500rpmを超える高回転域では飽和状態になって適正なブースト圧を得られない。さらに、吸気温度や燃焼温度、排気温度、排圧が上昇して出力が低下するなど、スポーツ走行に向いているとは言えない仕様なのだ。

そこでジェイズレーシングでは、TCR world tourに参戦しているFL5-TCRに採用されているMHI製タービンキットを軸に、大容量インジェクターや燃料ライン、専用ECUデータ、ガスケット一式をセット展開。手軽にハイパワーを導入できる体制を整えたのである。

このキットの戦闘力は凄まじく、ジェイズレーシングのダイナパックテスト(係数ゼロ)では、フルノーマル状態(290ps)から約135psの出力上昇(425ps)を確認。サーキット走行時に常用する、3500~7000rpm域の大きく盛り上がったパワーカーブも見逃せない。

FL5は発生する熱量が多く、純正インタークーラーでは完全に容量不足。フルノーマル状態でも6000rpm以上の高回転域では吸気温度が50~60度に達してしまう(※外気温度およそ25度にて)。そこでジェイズレーシングではDRL(大和ラヂエーター製作所)とのコラボで専用設計のインタークーラー開発に着手。容量不足を補いつつ、走行風の抜けやすいFL5専用品(24万3100円)として仕上げてきた。

同様に、クーリング対策としてスペシャルローテンプサーモ(1万3200円)やオイルクーラー内蔵型ラジエター(開発中)も投入。ここにエアロボンネットが追加されれば、安心してスポーツ走行が楽しめる仕上がりとなるはずだ。

一方のECUチューニングも、あらゆるエンドユーザーに対応するべく複数のフェーズを用意。ライトなスピードリミッターカット&ラジエターファン作動温度変更(5万5000円)から、本格的なパワーチューニングに対応する仕様(13万2000円)まで展開中だ。

足回りは、純正の3モード切り替え機構とのマッチングを考慮したハイパースプリング(7万1500円)を軸にセットアップ。

ダウン量はフロントがマイナス25mm、リヤがマイナス20mm。スプリングレートはフロントが3.5~5.0kg/mm(純正4.8)&リヤ2.5~4.5kg/mm(純正4.4)の可変レート仕様で、街乗り領域では純正よりもソフトに、荷重のかかりやすいスポーツ走行時には純正よりも踏ん張るセッティングとなる。

420ps仕様で連続周回を重ねると純正ブレーキキャリパーのピストンシールが厳しくなるため、フロントはエンドレスのレーシングMONO6へと変更。今後、サーキットでの限界性能だけでなくストリートでの使い勝手も確認していくそうだ。

走行状態をモニタリングできるホンダ・ログRとデータロガーが積まれ、テストカーであることが一目で分かる室内。イタリアatc社と共同開発のステアリングホイールは同社のロゴが入ったXRシリーズJAPANリミテッド。太めのグリップと小径325φで操作性を向上させる。チタンシフトノブとシフトブーツリングもオリジナルだ。

シートはカムイレッドのレカロRS-Gを投入。ブラックのレーシングハーネスとの組み合わせによるレーシーさもハイセンスだ。

エクステリアには、試作のLEDテールランプをインストール。ナイトシーンで不満が多かったテールデザインを、立体的なファイバーラインで大胆にイメージチェンジするフォトジェニックなカスタムパーツだ。

このチューンドを岡山国際サーキットで走らせた阪口良平選手は「ブーストアップでも十二分に速いと感じていたK20Cですが、タービン交換仕様は別次元の速さです。フルブーストとなる5000回転以降の加速性能は圧倒されるレベル! 足回りもノーマルダンパー+ダウンサスという組み合わせでしたが、攻め込んだいった時の不安感は皆無。完成度が高いオールラウンダー仕様のお手本ですね」と評価。

性能や使い勝手など、ストリートシーンに求められる要素を見事にバランスさせたハイスペック。オーナーにとっては、まさに教科書的なお手本仕様と言えるだろう。

「「FL5シビックタイプRはタービン交換で大化けする!」悶絶級のパンチ力を秘めた合法420馬力仕様に迫る」の1枚めの画像

●取材協力:ジェイズレーシング TEL:072-645-3500

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【関連リンク】
ジェイズレーシング
https://www.jsracing.co.jp


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