軽自動車チューンのキモはやはり軽さだ!
耐久性を損なわないサーキット周回スペック
「サーキット仕様の軽自動車は軽量化が命」と考えるオーナーが作り上げたHB21Sアルトワークスの登場だ。ドアパネルやリアハッチゲートなどの外板パーツをファイバーでワンオフ製作した上、フロント以外のウインドウを全て樹脂化。さらに、細かいボルト類もチタンやアルミ製に変更することで、車重は実測600kgまで絞り込まれているのだ。

エンジンはK6AをベースにアルトワークスR純正パーツやスズキスポーツ製のピストン、スターレット純正のCT9タービンなどを組み合わせて160psまでドーピング。これによりパワーウエイトレシオは3.75に達している。

タービンサイズの変更に伴い、インタークーラーも大型化。エンジンルームのスペース確保が難しいアルトワークスのため、バンパー〜グリルの一部をカットして大胆にレイアウトしている。

重要なエンジンマネージメントは、コストパフォーマンスに優れるトラストのeマネージアルティメイト(サブコン)が担う。

足回りはTTワークスの車高調(F12kg/mm R8kg/mm)を軸に構築。ナックルなどはワゴンR純正パーツを流用しつつ、テンションロッドの追加によってサスペンション剛性を高めているのもポイント。フロントブレーキもワゴンR純正を流用して大径化済みだ。

ワンオフのダッシュボードをはじめ、徹底的な軽量化が行われたインテリア。見慣れないシフトは、HパターンをIパターンに変換できるイケヤフォーミュラのシーケンシフターだ。

この軽自動車のパフォーマンスは紛れもなく本物で、ホームコースの日本海間瀬サーキットでは大排気量ターボ勢と同レベルの1分8秒294をマーク。660ccの排気量からは想像もできないほどパンチを秘めたコンパクトなホットマシン、魅力的すぎる!
