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「R35GT-Rは車検対応1100馬力が熱い!」VR38DETTの潜在性能を底上げする排気量&タービンチョイスの最適解

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サーキットユースでも4年間ノントラブル!

速さと扱いやすさ、耐久性まで兼ね備えたフルチューンパッケージ!

ブーストアップから排気量アップまで、R35GT-Rで多彩なパワーチューンを手掛けている“フェニックスパワー”。1200psに迫るハイチューンドも生み出してきたチューナーがベストバランスと考えているのは、RSE製4.1Lキットと、トラストのTD06SH-20RXタービンの組み合わせだ。

「R35が登場して大きく変わったのは、大排気量エンジンに対する考え方ですね。それまでは大きなタービンをどれだけ回せるか…という部分で排気量に拘っていましたが、VR38は3.8Lの排気量でコンパクトなタービンを下から回していくアプローチ。速さを引き出すために必要なレスポンスやトルクの重要性を、ノーマルのR35に乗って再認識させられました。ですから、タービン交換にしても排気量アップにしても、トルクとパワーを兼ね備えたVR38を全体的に底上げするように配慮しています」とは、横山さん。

そんな考えから導き出された4.1L×TD06SH-20RXというコンビネーションは、車検対応のストリート仕様でも最高出力960ps、最大トルク120kgmを発揮させることができ、第2触媒をストレート化すれば1000psオーバーを余裕で実現できる。

4.1L×TD06SH-20RX
3.8L×TD06SH-20RX

排気量3.8LのままTD06SH-20RXを装備した場合でも900psを狙えるものの、純正コンロッドの強度に不安があるため、ブースト圧1.4キロで854.4ps&103.6kgmに抑制。4.1L強化キットに加えて排圧を低減してブースト圧を2.0キロにすれば、1022.8ps&135.8kgmとなり、同じタービンとは思えないほど頼もしいトルクと突き抜けるパワーを手にすることができる。

VR38DETTのタービン選択は、将来的な排気量アップを見据えて選ぶと3.8L時に低回転域が犠牲となり、3.8Lに合わせて選ぶと排気量アップ後にアンバランスとなりがち。だが、TD06SH-20RXは排気量を問わないワイドレンジな特性を秘めているため、長く愛用することが可能だ。

ブーストアップ以上の仕様では、インタークーラー選びも重要。サクションなどの補機類にも影響されるが、HKSが低中回転、トラストが中高回転に高効率な設計となる。1000psオーバーを目指す場合、フェニックスパワーではトラスト製を推奨している。

ブースト圧を高めて1000psオーバーの領域へと飛び込むには、第2触媒のストレート化で排圧低減が必須となる。マフラーに関してはRH9オリジナルの100φフルチタンマフラーでブーストアップから排気量アップまでカバーすることが可能だ。

排気量アップと同時に取り組むべきはクラッチ強化だ。LINNEY(リニー)やDODSON(ドッドソン)、ネココーポレーションのプレート増しなど選択肢はいくつかあるが、フェニックスパワーでは部分強化でコストパフォーマンスが高いリニー製を推奨している。

ちなみに、鈴鹿や筑波で数々の記録を打ち立ててきた開発8号車(MY20)の仕様は、1127ps&123kgmを発生する4.1L×TD06SH-20RXだが、エンジン製作から4年間ノントラブル。それも、ハードなサーキット走行を重ねているのにも関わらずだ。デモカーで実証済みのメニューだけに、R35GT-Rユーザーはこの仕様を目標にチューニングを進めてもらいたい。

「「R35GT-Rは車検対応1100馬力が熱い!」VR38DETTの潜在性能を底上げする排気量&タービンチョイスの最適解」の1枚めの画像

●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

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【関連リンク】
フェニックスパワー
http://www.phoenixs.co.jp


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